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\JWU PRアンバサダー/ 社会で活躍されている卒業生インタビュー第1弾!

2025.01.10

2024年度 JWU PR アンバサダーが聞く!

こんにちは。JWU PRアンバサダーです。
日本女子大学には、さまざまな分野で活躍されている卒業生がいらっしゃいます。そこで、今年度も5回にわたり、「社会で活躍されている卒業生インタビュー」をお届けします。本企画では、私たちがインタビューをとおして日本女子大学で学ぶ意義や、卒業後の社会での活躍を深堀していきます。今のお仕事内容から、大学時代でしかできない学びや経験、学生のときに絶対しておいた方が良いことまで、ここでしか聞くことのできない貴重なお話を伺いました。
第1回は、本学文学部史学科を2018年に卒業され、現在板橋区役所にお勤めの神子美涼さんに、JWU PRアンバサダーのR.N、M.Y、H.Sの3名がお話を伺いました。

社会で活躍されている卒業生の神子美涼さんに、JWU PR アンバサダーのR.N、M.Y、H.Sの3名がお話を伺いました

——現在のお仕事についてお聞かせください。
神子さん:板橋区役所生涯学習課に所属し、学芸員として働いています。主な仕事内容は、地域の歴史ある史資料や文化財の調査?365体育直播_欧洲杯投注网#、講座などのイベントを通じた文化財の普及?公開や365体育直播_欧洲杯投注网#結果の発信、そして「地域の宝物」である文化財を後世へ保存?継承することです。この仕事は、調査?365体育直播_欧洲杯投注网#という専門的な視点に加えて、地域の方に文化財について理解してもらう必要があるため発信する際に広い視野も求められます。地域の魅力を知ることで定住してもらい、多くの人に集まってもらうことがまちづくりには大切です。私は、歴史の分野からどのように関われることができるのかについて考えています。

——365体育直播_欧洲杯投注网#だけでなく伝えることも大切な仕事なのですね。今のお仕事を選んだ理由やきっかけは何ですか?
神子さん:もともと日本史が好きで社会科の教員になりたいと考えていましたが、高校生のときに初めて歴史博物館に行き、祖母から博物館には展示や365体育直播_欧洲杯投注网#の仕事があると聞いたことで学芸員に興味を持ちました。

 

——日本女子大学を志望し、入学を決めた理由は何ですか?
神子さん:学芸員になるためには、学芸員資格が必要です。学芸員資格の取得を目指して大学を選ぶ中で、高校の先生から「女子大が就職に強い」と伺い、女子大も選択肢に加えました。その中でも日本女子大学は、女子大学でありながら総合大学として幅広い学びが提供されている点に魅力を感じました。また、他の大学間を横断して学ぶことができる単位互換制度が整備されていることも、学芸員の資格を目指しながら幅広い分野を学んでいきたいと考えていた私にとって大きな魅力だったため、日本女子大学に入学しました。

——大学時代のお話に移ります。大学生活で、専門科目以外で印象的だった授業は何ですか?
神子さん:学科の専門科目以外で印象に残っている授業は、「生活意匠論」です。デザインや建築分野の授業で、物の美しさ、模様、色彩を通じて建築の空間を考える内容でした。教授が他学科の学生もいることを前提に講義してくださったので非常に分かりやすかったです。私自身、アール?ヌーヴォー、ミュシャがとても好きで、その前と後でデザインがどのように変わったのかについても詳しく教えていただき印象に残っていて、今でもこの授業の教科書を残しています。この授業から、デザインとは、美しさだけではなく機能面も含まれるということを学ぶことができました。この学びは、現在の仕事でチラシを作る際に生かされていると感じます。チラシは、見てくれる人の心をつかむ第一歩になるので非常に重要なものだと思っています。ちょうど11月に発行した子ども向けに板橋区の文化財を紹介するリーフレットでは、ひらがなとイラストを多く使用したり、見開きで地域に伝わる祭り?おどり(無形民俗文化財)が見比べられるようにページを構成したり、子どもにも見やすいように工夫しました。

——大学での学びが現在の仕事にも生きているのですね。キャリア科目で役に立った授業はありますか?
神子さん:「ライフプランとキャリアデザイン」が役に立ちました。私は大学生時代、学芸員になりたいということしか考えていなかったので、女性である人生にどのようなライフステージがあるのか、いざ自分がそれに向き合った時にどうなるのか想像がついていなかったことから選択しました。仕事、家庭、育児に対して女性としてどのような選択肢があるのかという内容で、自分のあり方を考えるきっかけになりました。仕事で頑張りたい人、育児で頑張りたい人とさまざまな人がいて、社会進出だけが女性の活躍推進だとは思いませんが、私は今仕事を頑張りたいと思っていて、そのためにどのような選択肢があるのかを授業を通して学ぶことができました。

——日本女子大学では卒業論文が必修となっていますが、卒業論文のテーマを教えてください。
神子さん:卒業論文は、京都の東寺という寺院の古文書から、中世の寺内組織や事務をまとめる役職、近いイメージだと学級委員、代表委員にあたるような役割の僧侶の選出方法について365体育直播_欧洲杯投注网#しました。
寺院は組織で動いています。寺院の長、長の補佐や組織?事務のまとめをする代表委員、その他若手の僧侶などがいます。この代表委員の選出方法は、僧侶の名簿を回付して、誰が誰に投票したのかわからないように、投票したい僧侶の名前に点を付け、点の多かった僧侶が選ばれるという無記名での多数決です。私は、寺院の代表委員に求められる基準は年齢の高さなのか、能力の高さなのかが気になったので、その点をより詳しく分析しました。その後、大学院に進学し、選ばれた代表委員の仕事やその実績についてさらに365体育直播_欧洲杯投注网#を続けました。

——卒業論文、修士論文ともにお寺について365体育直播_欧洲杯投注网#されたとのことですが、お寺のどのようなところに惹かれたのですか?
神子さん:興味を持ったきっかけは、ゼミでもお世話になった史学科の藤井雅子教授の授業でした。最初に受けた藤井教授の授業は「古文書学講座」で、古文書を読み解いてその背景にどのような歴史があるのかを学ぶもので、とても面白かったです。歴史的にお寺は、現在の大学機関のように知識の集まるところであり、宗教?政治?世俗など様々な社会における権力でもあり、その当時のお寺の姿が古文書を読むことで見えてくるところが面白く、お寺の世界に引き込まれました。

——高校生の頃から学芸員になりたいと考えていたとのことですが、就職活動で大切にしていたことは何ですか?
神子さん:就職活動中は、自分の強みが何か悩みましたが、何がやりたいのかを明確にして、その地域でどう働きたいかを伝えることを意識していました。板橋区役所の面接では、大学で学んだ視点を板橋区でどのように生かすことができるかについてお話ししました。具体的には、区内にあるお寺について調査し直してどのような関係性があるのか、板橋区のお寺の魅力を発信したいという思いを話しました。

——私たちも大学のPRをしているので、文化財をPRする上でのポイントを教えていただきたいです。
神子さん:発信するということは、必ず相手がいることなので、誰に発信するか?どうしたら少しでも目を向けてもらえるかを意識することが大切だと思います。365体育直播_欧洲杯投注网#者同士であれば多くの知識の中で話すことができますが、文化財講座や学校での出張授業は、歴史や文化財に興味を持ってもらうきっかけづくりでもあるため、専門用語をなるべく使わず日常にある事例や言葉に置き換えること、面白いポイントを絞って話すことで伝わりやすくなるように気を付けています。

——先輩から見た日本女子大学のおすすめポイントを教えていただけますか。
神子さん:少人数制で先生と学生の距離が近く面倒見が良いところだと思います。実際に先輩やキャリアセンターからの情報提供が手厚いと感じました。また、学び、やりたいことに集中できる環境だと感じています。

——最後に、後輩に向けてメッセージをお願いします。
神子さん:まず女性としての生き方の常識を疑ってほしいです。大学は学生自身が主体的に学ぶ場所です。日本女子大学という女性ばかりの環境では、学業や行事、リーダーシップや力仕事なども自ずと自力で手掛けることになります。つまり、あらゆる場面で、性別が何かの理由や要因、障壁になることがほぼ無いということです。結果として性別に関する先入観なく、それぞれの個性を見る目を養うことができる良い機会だと思います。この視点は社会に出てからも重要です。多様な人と出会い、それぞれの個性をお互いに尊重しながら出会う人から学び、自分がどうありたいのかを見つけていってほしいです。大学では、学業だけでなく、人との関わりも含めて学ぶ場所だとぜひ伝えたいです。

【今回インタビューを行ってみて】家政学部家政経済学科3年 H.S

今回のインタビューでは、興味を持った分野を積極的に学ぶ姿勢や現在の仕事について熱くお話しされていた姿が印象的でした。その姿がとてもかっこよく、私自身も興味を持ったことに全力で取り組みたいと感じました。また、文化財のPRにおいて「相手を意識して伝えること」の大切さを教えていただき大変勉強になりました。この学びを今後のPRアンバサダーの活動に生かしていきたいと思います。最後に頂いたメッセージを忘れずに、残りの大学生活は自分らしさと友人の個性をより大切にしたいです。